映画ー半機械的身体論:機械を問う理由2デカルト「方法序説」第一部:学問にかんするさまざまな考察

・良識=理性について「 良識はこの世でもっとも公平に分け与えられているものである。というのも、だれも良識なら十分身に具わっていると思っているので、他のことでは何でも気難しい人たちでさえ、良識については、自分がいま持っている以上を望まないのが…

映画ー半機械的身体論:機械を問う理由1デカルト「方法序説」

ルネ・デカルト『方法序説』(1637)、谷川多佳子訳、岩波文庫、1997年序 →方法序説の構成第一部:学問にかんするさまざまな考察第二部:デカルトが探求した方法の主たる規則の発見第三部:方法から引き出す道徳上の規則第四部:神の存在と人間の魂の存在を…

メタボリズムについて(八束はじめ「「メタボリズム連鎖〔ネクサス〕」という近代の超克」、in メタボリズム未来の都市カタログ所収、pp. 10-16より)さらにつづき

「こうした自律的な環境をハードとして考えれば、フラーのダイマキシオン・ドームやメタボリストのカプセルとなり得るし、都市および社会にまでスケールを拡げれば、丹下が自ら述べた構造論的段階の次に窺っていた「情報」の都市に行き着く。デザインの対象…

メタボリズムについて(八束はじめ「「メタボリズム連鎖〔ネクサス〕」という近代の超克」、in メタボリズム未来の都市カタログ所収、pp. 10-16より)つづき

「「東京計画1960」以来、丹下は自分の構想する都市を情報ネットワークによって構成される場として構想した。「東京計画1960」の住民は、もはや地域共同体に根差すのではなく、情報のチャンネル(これは菊竹によって使われた概念である)の中を流動的に渡り…

GKデザイン

GKデザイン1970〜79の主要な仕事↓ http://www.gk-design.co.jp/ja/works.html

メタボリズムについて(八束はじめ「「メタボリズム連鎖〔ネクサス〕」という近代の超克」、in メタボリズム未来の都市カタログ所収、pp. 10-16より)

メタボリズム :日本で唯一と言っていい前衛建築——デザイン運動 :構成員(大高正人、菊竹清訓、槇文彦、黒川紀章(以上建築)、川添登(批評家)、栄久庵憲司(インダストリアル・デザイン〔集団GK〕、粟津潔(グラフィック・デザイナー)) :関連する準?…

ルネ・シェレール『ノマドのユートピア』(杉村昌昭訳、松籟社、1998年)2

「ユートピアというものは未来に照らして活用変化するものではない。それは実現するべき何らかの理想に導かれた予測のなかにあるのではない。そして、ユートピアの思想は「可能か不可能か」といった言葉づかいをするものではないけれども、あえていうなら、…

ルネ・シェレール『ノマドのユートピア』(杉村昌昭訳、松籟社、1998年)1

・ユートピアの規定、イマジネーション、イメージとの関連について「ルイ・マランにならって、「ユートピア」は単なる知性の産物としての「概念の次元に属するものではなく」、「イマジネーション」の次元に属するものである、といっておきたい。この著者〔…

ルネ・シェレール『ノマドのユートピア』(杉村昌昭訳、松籟社、1998年)3

「〔ギイ・オッカンゲムの小説『浮き彫りの愛』に関して〕この能動的なユートピアは単にイメージを現実のなかにはめ込むことで充足しているのではない。そうではなくて、ここでは、ユートピアは現実のまっただなかに入り込み、現実を挑発し、現実の確かさを…

菊竹清訓「海洋都市」(川添登編『メタボリズム1960』所収、美術出版社、1960年、6-39ページ))

「都市の混乱と麻痺が、そして建築の矛盾と停滞が、提案させるのだ」「1958年、都市住居に焦点をしぼり、翌年1月「搭状都市」としてまとめ、・・・中略・・・同年2月、数年前から検討を加えてきた浮かぶ都市、動く建築の可能性を「海上都市」として提案した…

メタボリズムの規定

「「メタボリズム」とは、来るべき社会の姿を、具体的に提案するグループの名称である。 われわれは、人間社会を、原子から大星雲にいたる宇宙の生成発展する一過程と考えているが、とくにメタボリズム(新陳代謝)という生物学上の用語を用いるのは、デザイ…

研究ノート②:思いつきから思いつきへ

●メタボ:未来の体・万博1970→万博の建築意匠:メタボリズム→空気構造→無重力感、浮遊感:パビリオン、蝶、江藤の言葉→逆説的に現実的な重さ、質量:物質性、物質らしさ??→崩壊が前提の建築:パビリオンという制度→代謝(メタボリック)、変化、(ベルクソ…

研究ノート:思いつき

●メタボ:未来の体 ・万博1970 →万博の建築意匠:メタボリズム →空気構造 →無重力感、浮遊感 →逆説的に現実的な重さ、質量:物質性、物質らしさ??・ドラえもん →メタボリズムの二次元バージョン →道具、装置によってメタボリズムを具現化 →無重力感、浮遊…

研究ノート2:万博への否定的な声

・江藤淳(文芸批評家、復古的保守派?)の言及 「二月のはじめごろ、古山編集長や中谷さんといっしょに、万博会場の下見に出かけたとき、私はなにか遊牧民族が二つか三つ集まって千里丘陵に移動して来たのではないか、というような印象を受けたものである。…

研究ノート1

1970年代万博 日本のアヴァンギャルド メタボリズム 丸さ、直線 装置 内部の毛、動物性 物質性、触覚世界、聴覚世界ドラえもん 原子力 内部の機械、ロボット not 劇画 イメージ世界、視覚世界ユートピア フーリエ サン=シモン主義

再始動!

最後の記事から既に半年以上が。。。 随分と時間がたったものです。今回の再始動!は本当にちゃんとやらないと。。。 ブログは仕事ではないのですが、書かないと終わってしまう。。。書きましょう。とか言いながら、授業の用意、原稿の用意×2でまともに今日…

ジュール・ヴェルヌ

ジュール・ヴェルヌを調査中 驚くほどの文献。。。。 大衆科学、言葉、図像、科学的想像力の関係をしっかり取り出さなければ。 ドラえもんへのステップ。 雑誌L'arcの1966年29号にヴェルヌの特集が。 フーコー、セールなどが論考を。ユリイカ1977年にはその…

『ゴダール的方法』

『ゴダール的方法』 黙々と読む。。。ゴダール的方法作者: 平倉圭出版社/メーカー: インスクリプト発売日: 2010/12/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 41回この商品を含むブログ (31件) を見る

人文地理学

パトリシア・モルトン『パリ植民地博覧会——オリエンタリズムの欲望と表象』、長谷川章訳、ブリュッケ、2002年の一節建築と主体、文化との関係についての、19世紀の人文地理学のまなざし(主にポール・ヴィタル・デ・ラ・ブラックなど)「ヨーロッパとそれ以…

シンポジウム告知(再度)

2月4日に告知したシンポジウムのポスターを受け取ったので、再度告知します。

人間動物園についてのメモ

人間動物園についてのメモNicolas Bancel, Pascal Blanchard, Gilles Boetsch, et Sandrine Lemaire (dir.), Zoos humaine : de la venus hottentote aux reality shows, Paris : Editions La Decouverte, 2002 「エキゾチックな人びと」に対する(フランス人…

シンポジウムのお知らせ

シンポジウム、研究会が続きます。下のシンポジウムに参加し、報告をします。 タイトルは形質転換への欲望――19世紀末から20世紀初頭における映像実践と諸科学です。 お近くの方は是非!!! ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 早稲田大学演劇博物館 演劇映像学連…

空間と人間動物園

次回の論文、発表のために文献を読み始める・空間もの アンリ・ルフェーブル『空間の生産』、斎藤日出治訳、青木書店、2000年 エドワード・W・ソジャ『ポストモダン地理学――批判的社会理論における空間の位相』、加藤政洋・西部均・水内敏雄・長尾謙吉・大城…

研究会のお知らせ

「説明台本を基礎とした弁士の機能に関する総合的研究」第4回研究会 (早稲田大学演劇映像学連携研究拠点2010年度公募研究・視聴覚文化研究会共催) 日時:2011年2月5日(土)14時〜18時会場:神戸大学人文学研究科視聴覚室 1.大傍正規(早稲田大学演劇博…

web公開

HPを公開し始めました。 それに伴い、ブログもしっかり書いていきます。HPはこちらから↓松谷容作web https://sites.google.com/site/matsutaniweb/

研究会「タイムマシン/タイムトラヴェル」

日本記号学会分科会「タイムマシン/タイムトラヴェル」日本記号学会分科会 特集「タイムマシン/タイムトラウヴェル」 日本記号学会分科会—特集「タイムマシン/タイムトラヴェル」— (共催:視聴覚文化研究会)日時:2011年1月29日(土)14時〜18時 場所:…

旅と世界表象、初期映画

Tom Gunning, “The Whole World Within Reach: Travel Images Without Borders,”in Jeffrey Ruoff (ed.), Virtual Voyages: Cinema and Travel, Durham and London: Duke University Press, 2006

imageと科学

imageと科学(特に医学)に関する文献Monique Sicard La Fabrique du regard ; XVe ‑ XXe siècles, images de science et appareils de vision, 1998 La Photographie scientifique, images d'un autre monde, Collection Photopoche, Centre national de la…

19世紀後半フランスで権威をもった学派

*フランスがアフリカ大陸で影響を確立しつつあった(1850−1900) *産業革命が眼にみえるかたちで進行し、それを支える自然科学と実証主義が高く評価された時代① パリ人類学派 ●ポール・ブロカ パリ大学医学部の解剖学・病理学の教授 熱烈な共和主義者:保…

人間観察家協会、地理学協会、民族学協会

●19世紀前半の西洋から非西洋社会への働きかけ ⇒組織化、情報の収集・整理○人間観察家協会、地理学協会、民族学協会など①人間観察家協会 1799年パリで設立。 解剖学者、言語学者、博物学者、歴史学者、哲学者、出版人などから 教育と理性の発展の推進、革命…