人間動物園についてのメモ

人間動物園についてのメモ

Nicolas Bancel, Pascal Blanchard, Gilles Boetsch, et Sandrine Lemaire (dir.), Zoos humaine : de la venus hottentote aux reality shows, Paris : Editions La Decouverte, 2002


「エキゾチックな人びと」に対する(フランス人の)劣等視は、エキゾチックな人びとという他者への認識が依然として初歩段階にある当時の実証主義、進化論主義、人種主義という三つの構成によって強化される。66


「人種」のヒエラルキーの設立に対する自然人類学の強迫観念は、「人種」を人間の多様性の説明図式の中で中心的パラダイムにする。人間動物園は、進化論モデルを変貌させながら、人間の「種類[race]」のこうした分類化を人で表わす。このような分類化は、パリでの人間動物園の計画の中で見い出されるし、これらのスペクタクルのイデオロギーを条件づける。66


人びとの関心を呼び覚ますことが可能な大衆娯楽の探求は、新たなジャンルの展覧会を明らかにし、それは1877年にパリの植物園で提示されることになる。