2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

メタボリズムについて(八束はじめ「「メタボリズム連鎖〔ネクサス〕」という近代の超克」、in メタボリズム未来の都市カタログ所収、pp. 10-16より)さらにつづき

「こうした自律的な環境をハードとして考えれば、フラーのダイマキシオン・ドームやメタボリストのカプセルとなり得るし、都市および社会にまでスケールを拡げれば、丹下が自ら述べた構造論的段階の次に窺っていた「情報」の都市に行き着く。デザインの対象…

メタボリズムについて(八束はじめ「「メタボリズム連鎖〔ネクサス〕」という近代の超克」、in メタボリズム未来の都市カタログ所収、pp. 10-16より)つづき

「「東京計画1960」以来、丹下は自分の構想する都市を情報ネットワークによって構成される場として構想した。「東京計画1960」の住民は、もはや地域共同体に根差すのではなく、情報のチャンネル(これは菊竹によって使われた概念である)の中を流動的に渡り…

GKデザイン

GKデザイン1970〜79の主要な仕事↓ http://www.gk-design.co.jp/ja/works.html

メタボリズムについて(八束はじめ「「メタボリズム連鎖〔ネクサス〕」という近代の超克」、in メタボリズム未来の都市カタログ所収、pp. 10-16より)

メタボリズム :日本で唯一と言っていい前衛建築——デザイン運動 :構成員(大高正人、菊竹清訓、槇文彦、黒川紀章(以上建築)、川添登(批評家)、栄久庵憲司(インダストリアル・デザイン〔集団GK〕、粟津潔(グラフィック・デザイナー)) :関連する準?…

ルネ・シェレール『ノマドのユートピア』(杉村昌昭訳、松籟社、1998年)2

「ユートピアというものは未来に照らして活用変化するものではない。それは実現するべき何らかの理想に導かれた予測のなかにあるのではない。そして、ユートピアの思想は「可能か不可能か」といった言葉づかいをするものではないけれども、あえていうなら、…

ルネ・シェレール『ノマドのユートピア』(杉村昌昭訳、松籟社、1998年)1

・ユートピアの規定、イマジネーション、イメージとの関連について「ルイ・マランにならって、「ユートピア」は単なる知性の産物としての「概念の次元に属するものではなく」、「イマジネーション」の次元に属するものである、といっておきたい。この著者〔…

ルネ・シェレール『ノマドのユートピア』(杉村昌昭訳、松籟社、1998年)3

「〔ギイ・オッカンゲムの小説『浮き彫りの愛』に関して〕この能動的なユートピアは単にイメージを現実のなかにはめ込むことで充足しているのではない。そうではなくて、ここでは、ユートピアは現実のまっただなかに入り込み、現実を挑発し、現実の確かさを…

菊竹清訓「海洋都市」(川添登編『メタボリズム1960』所収、美術出版社、1960年、6-39ページ))

「都市の混乱と麻痺が、そして建築の矛盾と停滞が、提案させるのだ」「1958年、都市住居に焦点をしぼり、翌年1月「搭状都市」としてまとめ、・・・中略・・・同年2月、数年前から検討を加えてきた浮かぶ都市、動く建築の可能性を「海上都市」として提案した…

メタボリズムの規定

「「メタボリズム」とは、来るべき社会の姿を、具体的に提案するグループの名称である。 われわれは、人間社会を、原子から大星雲にいたる宇宙の生成発展する一過程と考えているが、とくにメタボリズム(新陳代謝)という生物学上の用語を用いるのは、デザイ…

研究ノート②:思いつきから思いつきへ

●メタボ:未来の体・万博1970→万博の建築意匠:メタボリズム→空気構造→無重力感、浮遊感:パビリオン、蝶、江藤の言葉→逆説的に現実的な重さ、質量:物質性、物質らしさ??→崩壊が前提の建築:パビリオンという制度→代謝(メタボリック)、変化、(ベルクソ…

研究ノート:思いつき

●メタボ:未来の体 ・万博1970 →万博の建築意匠:メタボリズム →空気構造 →無重力感、浮遊感 →逆説的に現実的な重さ、質量:物質性、物質らしさ??・ドラえもん →メタボリズムの二次元バージョン →道具、装置によってメタボリズムを具現化 →無重力感、浮遊…

研究ノート2:万博への否定的な声

・江藤淳(文芸批評家、復古的保守派?)の言及 「二月のはじめごろ、古山編集長や中谷さんといっしょに、万博会場の下見に出かけたとき、私はなにか遊牧民族が二つか三つ集まって千里丘陵に移動して来たのではないか、というような印象を受けたものである。…

研究ノート1

1970年代万博 日本のアヴァンギャルド メタボリズム 丸さ、直線 装置 内部の毛、動物性 物質性、触覚世界、聴覚世界ドラえもん 原子力 内部の機械、ロボット not 劇画 イメージ世界、視覚世界ユートピア フーリエ サン=シモン主義